しがない長女の備忘録

日々生きるのに必死

【介護】補聴器を付けたがらない

うちのばあさんは目がめっちゃ良いんだけど、耳が悪い。まだ初老程度の時から悪い。今は輪をかけてひどいので、家の中がとんでもない事になっている。

ラジオが大好きで私が買ってあげたコンパクト型のラジオを常に携帯している祖母は、お隣さんにも聞かせてあげたいのかな?というボリュームで音を流す。テレビの音はまあまあでけえな程度なのに、ラジオは音が悪いせいかとにかくでかい。もちろん話す時の声は意識して大きめに出さないと聞き取ってもらえないレベルの耳の遠さである。

 

そんな祖母に親戚が数年前よくあるタイプの補聴器をプレゼントしているのだが、如何せんつけようとしない。

どんなもんだと借りて付けてみたものの、確かにちょっと付けづらかった。イヤホンなどをする習慣がない祖母にとって、コツを掴むのに苦戦するのは仕方ないかなといった感じ。

「つけて、今目の前で」と迫るとつけてくれる事もあるんだけど、そうすると一気に話し声が小さくなる祖母。ちょっと面白い。それだけちゃんと補聴器が機能しているという事なんだろうけど、急に小さくなるから笑いそうになる。

聞こえないの面倒でしょ?辛いでしょ?というと、うんとは言うものの「もう年だから仕方がない!(お前たちが理解しろ!合わせろ!)」みたいな感じで逆ギレっぽく言ってくる。困った老人である。

昨日なんて数日空けるから新聞をとめてくれと連絡を入れる祖母を横で見てたんだけど、多分向こうの声が小さかったんだろうね。老害じゃんって言いたくなる電話の仕方してて。聞こえないから怒鳴る感じで「分かりました?!」って聞いてて、ひえ~~~~ってなった。まあ、聞こえづらいんだから仕方がないんだろうけど。

分かるよ、老いるって言うのはそういう事なんだろうよ。全てにおいて。でもね、努力をせずにこっちに受け入れろってするのはやめてってお願いしている。それも理不尽な話だよって感じなんだろうが、我が家はそうしている。

 

とりあえず問題は耳。

<補聴器 付けたがらない><補聴器 高齢者>とかでぐぐると結構出てくるんだよね。つけたがらない老人の話が。

その理由としてあげられてたのは、ださい・恥ずかしい面倒くさいがほぼ占めてたんだけど、補聴器って結構疲れるみたいね。

疲れるっていうのは若くして補聴器を付けて生活しているという人が書いていたんだけど、それは使っている人にしか分からない事だから、知れてよかった。

だがしかし!それとこれとは話が別である。

我が家に来ていても日中は一人だし、私が帰ってきて寝るまで数時間しか一緒じゃないんだから、その数時間はつけられるでしょ!というのが私の言い分。

そうそう、その調べものをしてた時にもう一つ出てきたんだけど、難聴はボケを進行する原因の一つなんだって。

耳もそうだけど、とにかくボケのひどいばあさんと戦っている私たちにとって、これは大事な部分になってくる。だって、補聴器つけて耳が聞こえるようになれば、これ以上のボケの進行を止められるかもしれないって事でしょ?!耳も聞こえるし、ボケも進行が遅くなるかもなんて一石二鳥すぎるもの。

 

なので、必死に勧めてるんだけど、しないんだよねーーー!!

よくあるイヤホンタイプが駄目ならヘッドホンみたいなのはどうだろうと骨伝導系で調べると出てはくる——が高い!高いの買って使わなかったじゃブチ切れちゃうので、ならランク落として補聴器ではなく、集音器はどうだろうと見てみると、樋口ちょい位で出てくるではありませんか。

でも、樋口も痛手よ。おばあが使うか使わんか分からないものに樋口使うなら、プロレスの試合一回見に行きたいって気持ちが出てきちゃう……仕方ない、人間だから。

 

そんなこんなで今回はなんとしてでも今あるものを付ける習慣をつけさせようと思っている。悲しいかな、そんな習慣次来た時にはさっぱり忘れられてる可能性大なんですけどネ!!!!!!!!!!

 

 

あ、そう言えばパズル塗り絵で手ごろなのが見つからなかったので、ボケているのを良い事に同じダイソーのものを買って置いてみた。

さて、同じものをやっている事に気付くか否か。

何事もなくこれ楽しい~って前回のようにやってくれる事を願う。