しがない長女の備忘録

日々生きるのに必死

【介護】ボケの進行は一瞬

介護と一言で言っても思い浮かべるレベルは人さまざまである。

現在私が行っている事を介護と言って良いものなのか否かと悩んだ事もあったが、高齢者など身の回りの世話が必要な人のお世話したり、自立を支援する事を指すとするのならば、れっきとした介護になると思う。

 

今回は真面目な奴、正直な奴が馬鹿を見るみたいなタイプの人に読んで欲しい。

最後に要点だけまとめておくので、ガッっとスクロールして飛んでくれても構わない。

 

 

—祖母のステータスー

80代後半

歩行速度は、よちよち歩きの赤ん坊で、膝が悪いので50mも歩いたら休憩が必要なレベル

それなりにボケている。昨日の事はおろか今さっきの事も忘れるが、かろうじて人の顔と名前、過去の思い出など昔から覚えているものに関しては記憶している模様

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体が不自由で食事の介護や下の世話など肉体的にも精神的にも大変な介護と戦っている方々の苦労は火を見るよりも明らか。

そう、そう思っていたからこそ、動けないわけじゃないし、たまに粗相をする程度だから大丈夫だろうなんて軽く考えていた私——けれど、動けても頭ボケてると精神的な疲労が半端ない。想像を遥かに超える。

これは私がドのつく真面目ちゃんで曲がった~事が大嫌い~みたいなタイプだからというのも大いに関係しているとは思う。

(真面目というのは生活態度の事ではなく、思考の方。悪く言えば頭が固い)

 

もちろん祖母はボケているから、壊れたレコードのように数分の間で同じことを何度も言うし、何度も聞いてくる。そんなのは仕方ないし、理解していたけど、ほら、私曲がった事大嫌いだから。

本人が無自覚でそんなつもりなくても何事もなかったような顔で嘘ついたり、話や言動を捏造するからちゃぶ台ひっくり返したくなっちゃうんですよ……しない、しないよ。真面目なのでね、しないけど、気分はねねちゃんのママ。祖母の見えないところでうさぎのぬいぐるみバカスカ殴ってるみたいなそんな感じ。

例えば我が家に来る際、祖母の家で荷物を確認している時なんかに「充電器いれた?」と聞くと「いれた!」と即答するが、戸棚には充電器が入りっぱなし。

あまり良い事じゃないんだろうけど、自分の精神的にグッと抑えるのもきついので「嘘つきじゃん」と笑いながら充電器を鞄に入れてやる。

ボケてる人との向き合い方みたいなので、否定しない事的なのを見かけた気がするんだけど、それが出来る人はそうした方が良い。だけど、このままだと自分も倒れそうなので私は自分を守る意味も込めて口に出している。

もちろん全部が全部抑えずに言っているわけじゃない。傍にうさぎのぬいぐるみがない状態で、今にも机ひっくり返しそうになった時だけ。

私みたいに真っ直ぐ向き合う事しか出来ないタイプの人は、そんな風にして自分の感情の逃げ道みたいなのを作っておくと良い。

 

 

 

◆今まで何かに人生を捧げてきたみたいな人が独りになった時◆

例えば仕事に打ち込んできた人、配偶者の世話をしてきた人など、ある日突然今までの人生のほとんどを占めてきたものがなくなった人は、燃え尽き症候群のような状態に陥りやすい。祖母はそのパターンだった。

おはようからおやすみまで、自分よりも一回り上の祖父の世話をし続けていた祖母は、祖父が施設に入所して独りになったのをきっかけに急速にボケが進行した。

何を言ってもやる気がないと返ってくる。

どこかに行こうと誘っても気分じゃないと言われる。

まさに無気力状態。

一人になった事で2~3日に一度は行っていたスーパーへも行かなくなり、体力も落ちるし、生活能力がどんどんなくなっていく。

 

タブレットやノートパソコンを置いてテレビ電話でも出来れば、少なくとも画面上では毎日顔を見たり会話をする事が出来るけど、祖母の家はネット回線が通ってない上に電波の入りがかなり悪い。

元々電子機器に弱いというのにボケだした事で余計な事しかしなくなってしまい、そういう苦労を考えて、だったら少しでも一緒に過ごせばいいのではという結論に落ち着いた。

ま、姉妹三人もいてそれやってるの我が家だけなんですけどね。

お姉さん立派なお家あるのにね。困っちゃうね。

 

 

思った事つらつら書いていたらまとまりのない内容になってしまった。

まとめます。

 

今まで何かに人生を捧げてきたみたいな人が独りになった時は要注意!

介護と馬鹿真面目に向き合うと自分が壊れる未来が待っている。

向き合い方はそれぞれ。周りの目より自分が最終的に後悔しないかどうかを考えて行動するようにする事がおすすめ。

真面目な人ほど自分の心の逃げ道を作っておく事が必要!!!

 

 

こんなぶつくさ言いながらも毎月祖母と馬鹿真面目に向き合って、苛々しながら気遣って金使ってってやってるのは、いつかくるお別れの日に自分が後悔したくないから。完全なエゴ。でも、私のエゴが祖母の為になっているなら一石二鳥だとポジティブに考えて、今月も家に呼ぶのであった。